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初めての海外出張に行ってきました!【Google Cloud Next ‘24 in Las Vegas】

はじめに

こんにちは。バックエンドエンジニアの Y.N. です。

普段は LCE チームの一員として新作開発のお手伝いなどをしています。
(→ LCE については過去の記事があるのでそちらもぜひご覧ください)

最近はブロックチェーンゲーム Brilliantcrypto のリリースへ向けてバタバタしていましたが、無事リリースを迎えることができました。PC の方は、ぜひこの記事を読みながらダウンロードして遊んでみてください!

そんな私ですが、先日入社して初めての海外出張へ行く機会があったので、今回はその様子について共有させていただきます。

出張について

今回の出張は、コロプラが主に利用しているインフラ基盤である Google Cloud が主催するカンファレンス「Cloud Next ‘24」に参加し、最新の動向をキャッチアップすることが目的でした。

Cloud Next ‘24 はアメリカのラスベガスで開催され、コロプラからは私を含めて二人で現地参加する運びとなりました。「海外出張でアメリカに行く」というワードを使う日が来るとは想像しておらず、内心不安もありましたが、日本とは違った空気感が味わえるのかなといった期待もありました。

準備編

出張に行くことが決まると、それに向けていくつか準備を進める必要があります。

初めての海外出張でわからないことがたくさんありましたが、会社の手厚いサポートのおかげで手続きなどに困ることはほとんどありませんでした。バックオフィスの方々に参加するイベントの情報や出発・到着予定時刻などを伝えると、それに基づいて飛行機やホテルの予約、Wifi の手配、社内の稟議申請などたくさんのことを対応してもらえました。サポートしてくださった皆様にとても感謝しています。

また、事務的な手続きとは別に、アメリカに着いてからの行動を事前に計画しておく必要もありました。特にカンファレンスでの立ち回り方については、相談の場を設けて二人で検討し、なるべく個人が別々のセッションに参加することで、情報を広く取り入れられるようにスケジュールを組みました。Cloud Next では事前に Web やアプリからセッションの予約ができるようになっていたので、それぞれのセッションの参加予約をして当日に備えました。

渡航

今回の全体的な出張スケジュールは以下の通りです。

日付

時刻

場所

行動

4/8(月)

17:00

Tokyo

成田国際空港

4/8(月)

15:00

Las Vegas

ハリー・リード国際空港到着

4/9(火)

終日

Mandalay Bay

Google Cloud Next ‘24

4/10(水)

終日

Mandalay Bay

Google Cloud Next ‘24

4/11(木)

終日

Mandalay Bay

Google Cloud Next ‘24

4/12(金)

07:00

Las Vegas

ハリー・リード国際空港発

4/13(土)

17:00

Tokyo

成田国際空港到着

 

イベント前日の夕方にホテルに到着し、三日間のイベントに参加、次の日の早朝の飛行機で帰国しました。東京を出発してラスベガスに到着したら時間が巻き戻っているのですから、不思議な感覚を覚えますね。

ラスベガスにはサンフランシスコを経由して向かったのですが、途中の乗り換え待ちの間、すでに周りには Google Cloud Certified のワッペンがついたリュックを持っている人々が散見され、「プロがたくさん集うイベントなんだなぁ」と改めて感じました。

ラスベガス到着後、空港からホテルまではタクシーで移動しました。タクシーの運転手さんが移動中にトランシーバーでずっと友人らしき人と会話していた様子が「日本ではあまり見ない光景だなぁ」と思って日米の違いを感じたことを覚えています。

今回宿泊したのは、Excalibur Hotel & Casino というカラフルなお城のような見た目が特徴的なホテルでした。受付カウンターの前にはカジノスペースが広がっており、スロットの光と騒音に囲まれた時にラスベガスに来たことを実感しました。

 

Cloud Next ‘24

次の日からいよいよ Cloud Next ‘24 が始まりました。

会場は金色の建物が印象的なマンダレイ・ベイという施設でした。

建物内には Google らしいカラーの装飾が至る所に施されていて、イベントへの期待感が高まっていきました。

 

大きなキーノートホールの一角に着席して待つこと数分、ポップな音楽とともに基調講演が始まり、会場が沸き立ちます。Google Cloud CEO のトーマス・クリアン氏をはじめとして、登壇者の方々が堂々と発表している姿を見ると、内容どうこう以前に「すごい仕事をしているなぁ」とそのスケールに圧倒されてしまいました。普段はモニター越しに見ている光景が目の前で起こっているのを見ると、それだけで刺激になりますね。

今回の Cloud Next ‘24 の主な話題はやはり AI でした。新たに Google のフラッグシップモデルの Gemini 1.5 Pro というマルチモーダルのモデルが発表され、Google Cloud の他の様々なプロダクトでも AI 技術をベースとした機能追加が多数発表されました。

個人的には、AI アプリを自然言語で作成する Vertex AI Agent Builder という機能がとても印象的でした。AI というとエンジニアが手作業で細かいパラメータチューニングを頑張る姿を連想してしまうので、1つ良いモデルが出来上がるとそのモデルに自然言語で依頼するだけで望んだ出力が得られるという時代が来ていることに驚きました。

Expo エリアでは多くの企業がブースを出展し、その場で説明や実演を行っていました。特に印象に残ったのは、サッカーの PK を評価し、AI コーチからアドバイスを受けられるブースでした。実際に試してみると、私のスコアは80点の評価をいただきました。個人的には悪くないスコアだなと思いましたが、AI コーチからは「蹴る力が強くなるとより良くなる」とアドバイスをいただいたので、頑張って脚を鍛えようと思いました。

さらに、コロプラが利用しているプロダクトのチームとのミーティングの機会もありました。名刺交換などもさせていただき、少し緊張する場面ではありましたが、気さくに話しかけてもらえたおかげで緊張もほぐれました。日本からもリモートでメンバーが参加してくださり、短い時間でしたが有意義なミーティングになりました。

そのほか、イベント期間中は連日交流会が開催されていたのでそちらに参加し、「(当時まだ日本未発売だった)Apple Vision Pro を試しに来た」や、「英語学習の苦労話」などなどいろいろなお話を聞かせていただきながら楽しい時間を過ごすことができました。交流してくださった皆様どうもありがとうございました。

全てのイベントが終了した後は、少しだけラスベガスを観光しました。3,400億円かけて建設された全面 LED のアリーナである Sphere を見に行くと、ここでも Google Cloud のロゴマークが表示され、その圧倒的なスケールに度肝を抜かれました。

感想

イベント全体を通して、話題は常に生成 AI が中心のように感じました。あまり AI 技術に触れていない自分にとって、漠然とした危機感を覚えるような感覚もありましたが、AI をうまく活用する事例も見れたのでよかったです。イベントでは500以上のセッションが開催されていたらしく、到底全て回り切れるものではありませんでしたが、各社の AI の活用事例や様々なチャレンジについての話を聞いていると、とても良い刺激をもらえました。この経験を糧に、自分でも周りに自信を持って話せる仕事をしていきたいと感じました。

最後に、アメリカの物価は高いですね。イベント期間中はなんだかんだ食事が提供されたので助かりましたが、そうでなかったらと考えると結構ゾッとします。

後日談

海外出張を終えて、社内では「Cloud Next '24 参加レポート」と題して勉強会を実施しました。様々なセッションを聴いて気になった話題や注目機能、行ってきた感想などについての発表を行いました。

実際に Gemini 1.5 Pro を使ったデモなどを発表に組み込んでみたところ、好評のコメントをいただくことができたので、発表に組み込んでみてよかったなと思います。

イベント参加時の注意点

今回 Cloud Next ‘24 に参加してみて、海外出張で大規模カンファレンスに参加する際の失敗ポイントもいくつか発見したので、参考にしてみてください。

◆ セッションの予約システムがある場合は、できるだけ早く予約する

人気のセッションはすぐに満席になる可能性が非常に高いです。せっかく現地に行くのであれば、聴きたいセッションを逃すのは勿体無いので、早めに予約を済ませてしまいましょう。

基調講演などの巨大ホールで行われるセッションだとしても早めに会場に着くようにする

自分の周りでキーノート会場に入れなかったという声をちらほら聞きました。現地にいるのにモニター越しになってしまうと悲しいので、会場が広い場合も油断せず、早めに会場入りするのが良さそうです。

イベント中はセッション以外にも Expo など他の展示もあることを念頭に置いてスケジュールを決める

予約システムがあると予定を詰めてしまいがちですが、企業ブースの展示も充実しているイベントはそちらを見て回る時間も確保しておけると良いと思いました。

まとめ

今回は初めての海外出張で Cloud Next ‘24 に参加して感じたことや、注意点などについて紹介させていただきました。

今回のイベントのように大規模なカンファレンスは参加するだけでも大きなモチベーションアップに繋がるので、開催場所が海外でもチャンスがあればぜひ参加してみることをおすすめします!この記事がその背中を押す一助になれば幸いです。

最後に、そんな海外出張のチャンスが眠っているコロプラでは、一緒にチャレンジングな仕事をする仲間を募集中です!

 

 


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