こんにちは。サーバーサイドエンジニアの薮です。
去年から半年間ほど Google Cloud が主催する「E.G.G. Japan」というプログラムにコロプラの社員枠として参加しました。 この記事では E.G.G. Japan がどういったものなのか、また実際に参加してどうだったかをご紹介します。
※この文面は Google Cloud さんのチェックを受けています。
E.G.G. Japan とは
正式名称は Expert of Google Cloud for Gaming Japan です。
E.G.G. Japan は Google Cloud 主催の、 ゲーム業界で働くエンジニア向けの Google Cloud のスキルを習得して活用を推進していく招待制の特別プログラムです。 認定資格取得の支援だけでなくエンジニアコミュニティの醸成も目的としています。
私は2022年9月〜2023年1月の期間に参加しました。 コロナ禍というのもあり今回は完全オンラインでの開催で、Google Cloud の知識を習得しながら、 認定資格である Professional Cloud Architect か Professional Cloud Developer のいずれかを取得するための支援がありました。
参加の経緯
2022年7月に上長から興味があるかを聞かれ、その時に初めてこのプログラムの存在を知りました。
普段の業務では GKE や Spanner をはじめ複数の GCP のサービスを使用しており、 今使っている GCP のサービスの特徴や上手な扱い方をさらに詳しく、 また使ったことがない GCP のサービスも今後検討する際にあたってこの機会に触れておきたいと思い、受講を決めました。
社内には過去に E.G.G. Japan を受けた先輩もいたため、 どのようなプログラムかまた試験はどれくらい勉強が必要かは事前に教えてもらい、 周囲の許可をもらった上で臨みました。
プログラム内容
プログラムは大きく以下に分かれています。
- セッション受講
- 自習プログラム
- 認定資格試験
- 懇親会
セッション受講
グーグル・クラウド・ジャパン合同会社のエンジニアの方から、 Google Cloud の基本から主要な各サービスの特徴などについての講義を受けました。
普段触っている GCP のサービスは体系的な復習になりましたし、 また全く触ったことがなかった AI サービス周りについてのお話は非常に参考になりました。
自習プログラム
私は E.G.G. Japan の申し込みの際に Professional Cloud Developer 受験を選択したため、 大まかには下記の Coursera のコースを受講して進めていきました。
試験対象のコース以外にも多数のコースがあり、期間中は受講し放題です。
基本的には個人で隙間時間に進めていきます。 補習セッションとしてもくもく会の実施もありますが、後述の試験対策なども含めて毎日30分〜1時間ほど集中して自習時間を確保する必要がありました。
Coursera の内容は大きく3パートに分類でき、講義動画の視聴、練習問題の回答、そして Google Cloud Skills Boost (旧 Qwiklabs) で GCP のサービスのハンズオンのパートがあります。
どれもわかりやすく非常に学びになったのですが、個人的にはなんといっても Google Cloud Skills Boost が素晴らしかったです。 Cloud Run、Spanner、GKE、Anthos など Coursera のコースごとにあり、実際に GCP コンソー ルからデプロイしたり操作することができます。 もちろんできることに制限はありますが、自動でリソース解放もしてくれるので請求を気にせず触ったことがない Google Cloud のサービスを試せるのはありがたかったです。 また Google Cloud Skills Boost で Cloud Shell を初めて使いましたがブラウザ上から gcloud コマンドなどを操作できて良い開発体験でした。
認定資格試験
私はサーバーサイドエンジニアなこともあり GCP を用いた最適なアプリケーション開発に興味があったので、 Professional Cloud Developer 試験 (日本語) を受験することにしました。
試験勉強
まずは公式の模擬試験があるので、そちらを解いてどのような感じかを把握しました。 模擬試験の答え合わせを見ながら分からなかった問題を、 適宜 Coursera の授業で復習したりサービスの公式ドキュメントを読んだりして試験勉強をしました。
試験当日
Professional Cloud Developer 試験は申し込みの際に試験センター受験と自宅受験が選べるのですが、私は自宅受験を選択しました。
自宅受験の場合は、比較的自由に受験時間を選べるというメリットはありますが、注意点としてカメラとチャットで試験環境のチェックをする必要があります。 ある程度事前知識として知ってはいたものの、チェックが英語によるものだったので少し焦りました。 高校生ぐらいの英語読解や記述力で十分ですが、英語が苦手な人は試験前に焦るかもしれません。
ここ数年は久しく試験を受けた経験がなかったため久しぶりに緊張感がある時間でした。
試験結果
Coursera 等をしっかり学習したこともあり、受験の手応えは7割〜8割程度で無事合格しました。
合格報告をしたところ後日 Google Cloud さんからロゴパーカーやマグカップなどのご褒美をいただき嬉しかったです。 ちょうどデスクにマグカップが欲しかったのでハンドドリップのコーヒー用に使わせていただいています。
懇親会、修了式
どちらもコロナ禍というのもありリモート開催でしたが、懇親会セットが届いてテンションが上がりました。
懇親会では様々なバックグラウンドの E.G.G. Japan 受講者や Google のエンジニアの方々と話すことができました。 好きな Google Cloud のサービスという真面目な話題から、各々の趣味などざっくばらんに色々と話すことができ楽しかったです。
個性豊かな特別賞表彰があったり、修了式もユーモア溢れるものでゲーム感があり面白かったです。
まとめと感想
以上 E.G.G. Japan の紹介と参加記でした。
E.G.G. Japan のプログラムを通して、 Google Cloud を体系的に学習した成果として無事 Google Cloud Developer の資格も獲得できつつ、 エンジニア同志の交流もできるという大満足の内容でした。
その後の業務でもプログラムで学んだ知識を使う機会があったので、 今後も積極的にこの経験を活かしていきたいなと思います。
この度は貴重な機会をいただきありがとうございました!